「入札王」の保持する入札・落札情報から、今後のトレンドとなるキーワードの動向を調査・分析しています。 今回は「地方創生」のワードを含む入落札案件の過去5年間の推移と、落札金額と件数を推移から分析しました。
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調査トピックス
- 2019年~2023年までの「地方創生」のワードを含む入札公告は492件で2021年が最多。
- 2024年1月から5月までの「地方創生」のワードを含む入札公告は合計で118件。2022年、2023年の推移と同様に5月から大きく増加した。
- 2019年~2023年までの「地方創生」のワードを含む合計落札金額は2020年が最高金額でおよそ139億3,630万円だった。
- 2019年~2023年までの「地方創生」のワードを含む「助成金・補助金」件数は2023年が最多の21件。2024年は6月までの時点で10件となっている。
・「地方創生」のワードを含む入落札情報の2019年~2023年・2024年月別推移、落札金額の動向
図1 2019年から2023年までの「地方創生」のワードを含む入札公告件数推移
「地方創生」のワードを含む入札公告は2018年から2022年までに2,240件でした。最多となったのは2021年の492件で、2023年に過去5年で最低の379件となりました。
図2 2021年1月から2023年12月までの「地方創生」のワードを含む入札公告の月別推移
続いては2021年から2023年までの「地方創生」を含む入札公告件数を同月で比較したグラフです。
3年間で最多の月となったのは2022年6月で件数は68件で、最低件数となったのは2023年4月の8件でした。
図1で過去5年間の最多件数となった2021年の推移は、最低件数と最多件数の差が小さく各月まんべんなく公告されています。2022年は3年間で最多の月となった6月と最低件数の12月の差が大きくなっています。2023年は2022年と同様に5月から8月にかけて多く公告されており、1月から4月が少なくなっています。
図3 2024年1月から12月までの「地方創生」のワードを含む月別入札公告件数推移
続いて、2024年の1月から5月までの「地方創生」を含む入札公告件数の推移です。2024年の合計件数は118件で、そのうち最多となった月は5月で49件でした。この推移は、図5の2022年、2023年と同様で、5月から大きく増加しています。
2023年の「地方創生」のワードを含む案件の具体的な内容としては「令和6年度地方創生道整備推進交付金事業道路舗装・改良工事」「地方創生道整備推進交付金事業測量設計委託業務」などがありました。
図4 2019年~2023年までの「地方創生」のワードを含む入札公告件数上位10都道府県内訳
図5 2024年の「地方創生」のワードを含む入札公告件数上位10都道府県内訳
図4は2019年から2023年までの「地方創生」のワードを含む入札公告件数が多かった上位10都道府県別の内訳です。図5は2024年の「地方創生」のワードを含む入札公告件数が多かった上位10都道府県別の内訳です。
2019年から2023年までの合計としては、「鹿児島県」が最多、次いで「宮崎県」、「岡山県」となりました。
2024年現状の最多も「鹿児島県」の25件で、「宮崎県」も3番目に高い件数となっています。
図6 2019年から2023年の「地方創生」のワードを含む業種別入札公告件数内訳
図6は2019年から2023年までの「地方創生」の入札公告の業種カテゴリ内訳です。グラフ全体の数値は過去5年間の合計2,240件を越えますが、これは、1つの公告につき2業種以上のカテゴリが付与されている場合があるためです。
最多は「道路関連工事」の 1,083件、次いで「土木工事」の897件、「設計・測量」の342件が上位となりました。
図7 2024年の「地方創生」のワードを含む業種別入札公告件数内訳
図7は2024年の「地方創生」を含む入札公告の業種カテゴリ内訳です。グラフ全体の数値の合計は件を越えますが、これは、1つの公告につき2業種以上のカテゴリが付与されている場合があるためです。最多は「道路関連工事」の79件、次いで「土木工事」の78件、「設計・測量」の24件が上位となりました。
具体的な公告としては「令和6年度地方創生道整備推進交付金事業道路舗装・改良工事」「地方創生道整備推進交付金事業測量設計委託業務」「森林管理道開設測量設計委託」などがありました。
続いては「地方創生」のワードを含む落札件数・落札金額についてです。
図8 2019年から2023年までの「地方創生」のワードを含む落札件数推移
図9 2019年から2023年までの「地方創生」のワードを含む落札金額推移
図8は2019年から2023年までの「地方創生」のワードを含む落札の件数推移、図12は落札金額の推移です。
落札件数は2021年年まで増加し、最多の843件となり、以降は減少傾向となりました。最低件数は2023年に440件でした。落札金額は2020年が最高金額のおよそ139億3,630万円で、最多件数となった2022年はおよそ134億9,809万 円と若干減少し、以降は件数同様に減少しています。
図10 2021年1月から2023年12月までの「地方創生」のワードを含む月別落札件数推移と同月比較
図10は2021年から2023年までの月別落札件数と同月比較の図表です。2021年の特殊な推移としては、他の年では落札件数の少ない1月に92件とその年の3番目に多い落札件数となっています。また、11月も他の年と比較して落札件数が多くなっています。2023年は、例年と比較して7月頃の件数が少なくなっています。
図11 2021年1月から2023年12月までの「地方創生」のワードを含む月別落札金額推移と同月比較
図11は2021年から2023年までの月別落札金額の図表です。
2021年から2023年まで共通して、落札金額は6月から9月が高くなっています。特に、9月は2022年、2023年ともに最高金額となっており、2021年も2番目に高い金額でした。
図12 2024年1月から2024年3月までの「地方創生」のワードを含む月別落札件数推移
図12は2023年の「地方創生」のワードを含む月別落札件数の推移です。2022年、2023年の推移と同様に、1,2月と比較して3月に増加しています。
図13 2023年1月から2023年3月までの「地方創生」のワードを含む月別落札金額推移
図13は2023年の月別落札金額の推移です。落札金額は1月から増加しつづけており、2022年、2023年と同様の推移となっており、3月におよそ13億4,292万円と大きく増加しています。
・「地方創生」のワードを含む「助成金・補助金」の件数推移
図14 2019年から2024年までの「地方創生」のワードを含む「助成金・補助金」の件数推移
最後に2019年から2024年までの「地方創生」のワードを含む「助成金・補助金」の公募件数推移です。昨年2023年は21件と最多件数となりました。2023年までに徐々に件数が増加しており、2024年は6月までの時点で10件となっています。
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