最近、テレビを見ていたらよく出てくる言葉があるんだけれど…
どんな言葉ですか?
「リスキリング」って言うんだけれど、どういう意味なんだろう?
検索してみますね。
リスキリングとは?
リスキリングは
Re-skilling
が語源になっている言葉です。
日本語では「スキル(技能)の再取得」という意味になります。
2020年のダボス会議で使われた「リスキリング革命」というフレーズをきっかけに、リスキリングが日本でも注目を浴びました。
経済産業省では、リスキリングについて
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。
へぇ、そうなんだ!
新しい仕事に合わせて必要なスキルを身につけるための言葉なんだね。
もうひとつ、リスキリングと似ている意味の言葉を見つけたのでご紹介しますね。
仕事と学習を繰り返す「リカレント学習」
リカレントは、
Recurrent
が語源になっていて、「繰り返す」「循環する」などの意味があり、学習をプラスすることで「繰り返し学習する」となります。
具体的にいうと、就職後にキャリアを築くうえで必要な知識や技術を獲得するために、教育機関に戻ってしっかり学習し、そこで得た知識や技術、資格を活かしてさらなるキャリアアップを目指す取り組みです。
「スキルアップをする」という点では一緒に思えるけれど、どこが違うんだろう?
リスキリングとリカレント学習の違い
リスキリングとリカレント学習では、実施の目的が違います。
リカレント学習は、従業員が主体となり、個人のキャリアアップを目的として知識や技能を身につけることに対して、リスキリングは、企業側が従業員に指示をする形で行われるもので、企業の変革に向けて必要な人材を揃える目的で行われます。
リスキリングでは「企業が必要とするスキル」を学び、リカレント学習では「自身のキャリアアップのためのスキル」を学ぶということです。
また、リカレント学習は、前提として「職場と切り離して」としているのもポイントです。
仕事のためだけではなく、趣味のための学習もリカレント学習に含まれるようですね。
この先IT人材が不足する?
「リスキリング」や「リカレント学習」のほかにも、さまざまなスキルアップをする取り組みが行われています。
・アップスキリング
→持っている能力を高める目的で、新しい専門知識を身につける取り組み
・アウトスキリング
→企業が就職に役に立つスキル教育を実施し、新しいキャリア形成を支援する取り組み
なぜ、このようにスキルアップが後押しされているかというと、
「2030年までに最大で79万人のIT人材が不足する可能性がある」
ことが背景にあるようです。(経済産業省「IT人材需給に関する調査」より)
ITツールは今や多くの産業で必要不可欠であり、ITは単純にIT業界だけではなく、さまざまな分野や業界にも導入されるようになりました。
このように新しい職業が生まれ、仕事のあり方が変化していく現代において、「学び」の流れは、さらに加速していくと予想されます。
ボクたちも、社会の変化にしっかり対応できるようにしていきたいね!
入札王で見つけよう!「リスキリング」や「リカレント学習」に関する入札案件
スキルアップが後押しされているのなら、入札王にも案件がたくさんあったりするのかな?
では、入札王で「リスキリング」と「リカレント」を件名検索してみます。
検索期間を1ヶ月間で選択して検索をすると、どちらも5件ずつ見つかりました。
入札王での検索データをまとめますね。
2023年6月29日時点 入札王/入札・落札情報検索(件名一致検索)より
あれ? 3年間だとリカレント学習の案件のほうが圧倒的に多いのに、1年間にするとそんなに差がなくなっているね。
2020年のダボス会議からリスキリングが日本に広まってきたことも
関係しているかもしれませんね。
ボクがニュースで「リスキリング」のことを見たのも2023年だもんね!
どんな内容の入札があるか早く見せてよ!
では「リスキリング」と「リカレント」の案件を表示します。
にゅー太くんは、どの案件が気になりますか?
●リスキリング
件名:「令和5年度新潟県デジタル人材リスキリング支援事業」の業務委託
発注機関:新潟県
締切日:2023/07/07
デジタル人材リスキリング支援事業は、「デジタル技術基礎コース」と「ITスキルアップコース」の2つのコースから成り立っています。
受講者は、デジタル技術基礎コースにおいてはeラーニング12時間の学習と、ITスキルアップコースにおいては1か月のオンラインおよびeラーニングによる学習をおこないます。
あらゆる業種で求められる、デジタル化に必要な基礎技能の習得を支援するという案件です。
件名:令和5年度リスキリング推進人材育成支援研修企画運営業務
発注機関:広島県
締切日:2023/07/24
こちらは個人が受講者なのではなく、経営者及び企業内でリスキリングを主導する責任者等に対して支援する業務です。
リスキリングの基本的な考え方、取組の手順やポイント、取組方策等に関する研修を実施し、企業内のリスキリング推進人材の育成をサポートするというものです。
件名:茨城県リスキリングポータルサイト構築業務
発注機関:茨城県
落札金額:¥6,248,000
ポータルサイトとは、ユーザーとつながるWebサイトのことです。
最近では動画の視聴で学習ができるサービスも増えています。
●リカレント学習(教育)
件名:奈良県雇用予定型リカレント教育事業業務委託
発注機関:奈良県
締切日:2023/06/30
これは、県内の企業への就職を希望する県内在住者を対象に、オンライン学習のプラットフォームを活用した人材育成研修を1ヶ月、企業実践訓練を2ヶ月おこない、事業者が求める知識や技能を有する人材を育成し、マッチングにより直接雇用に結びつけるという案件です。
それらの業務を担う民間事業者を委託募集しています。
件名:クリエイティブ人材リカレント教育事業業務委託
発注機関:富山県
クリエイティブ人材とは、新しいものを創造し提供する人のこと。
クリエイティブは「創造」する仕事全般を指します。
これは「デザイン・クリエイティブ産業振興班」から出ている案件なので、地域の魅力のPRや、ブランド力を高めるために企画やデザインをする人材を育てていく感じでしょうか。
件名:令和5年度大学連携「リカレントプログラム」実施大学募集
発注機関:京都府
これは、スキルを持ちながら出産、育児等により離職するなど、ブランクがある女性の働きたいというニーズに対応するための「リカレントプログラム」です。
京都府と共同実施できる、京都府内の大学および短期大学を募集する案件です。
スキルアップの支援のためにみんな頑張っているんだね!
う〜ん、でもどれもボクが学ぶには難しいなぁ〜。
にゅー太くんはまず、ご自身の学校で勉強することをオススメします。
本当に……自分に合ったところから順番に学んでいくのは大事だね!
「リスキリングとリカレント学習の違いって?」まとめ
今回もよくわかったよ! 教えてくれてありがとう!
でも、リスキリングやリカレント教育などの学びを、ずっと持続させるのは大変そう。
続けられる方法ってあるのかな。
それでは「学びを持続させる方法」を検索してみます。
・自分の目標や動機を明確にする
・学びの機会や情報を積極的に探す
・成果を評価し、フィードバックを得る
・成果を活用し、実践する
という結果が出ました。
学び続けるのは大変でもありますが、楽しくもあります。
新しいことを学ぶことは、自分の世界を広げることですから。
自分の世界を広げるため……なるほどね!
もし進め方に困ったら、別の人に助けを求めましょう。
一緒に学ぶ仲間も大切ですよ。
わかった!
じゃあ、ボクは大人になってもエミリとずっと一緒に学びたいな。
一緒に学ぶ仲間として思ってくれるなんて嬉しいです!
これからも一緒に学んでいきましょうね。
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